春の終わりに、張り詰めていた糸がゆるむとき

― 誰かのために背負っていた荷物をそっと下ろす時間 ―

春の終わりに、疲れが出てくるとき

「やっと落ち着いたはずなのに、なんだか体が重い」 

「何もやる気が起きない」

そんなふうに感じている方はいませんか。

ご家族の進学や引っ越し、職場の異動など、周りが大きく動いた季節にひとつの区切りがついた頃。 

ふと立ち止まったときに、どっと疲れが出てくることがあります。

春は、優しい人ほど消耗しやすい季節です。

「見えない荷物」を抱えているかもしれません

自分のことだけでなく、

「子どもは新しい環境に馴染めるかな」 

「あの人、無理していないかな」

そんなふうに、大切な人の不安やプレッシャーまで、無意識のうちに一緒に背負ってしまうことがあります。

「私がしっかりしなきゃ」 

「私が守ってあげなきゃ」

そうやって、二人分、三人分の心の荷物を抱えながら、ここまで気を張って過ごしてこられたのだと思います。

不器用な形でも、ちゃんと届いているもの

私自身もこの春、家族のひとつの大きな節目を見送りました。

空っぽになった部屋を片付けながら、

「これでよかったのだろうか」

「もっとできることがあったのではないか」

そんな思いが浮かんできて、どこか取り残されたような気持ちになる日もありました。

直接「ありがとう」と言われるわけではありません。

それでも、離れて暮らすようになったその子から、洗濯のことや料理のことをたずねる 短い連絡が届くたびに、胸の奥がふっと温かくなるのを感じます。

不器用な形でも、これまでの時間が、ちゃんと届いていたのだと気づかされる瞬間です。

不完全なままでも、つながっている

余裕がなくて、揺れたり、泣いたりすることがあっても。

そんな不完全な姿のままでも、 私たちはちゃんと関わり合い、支え合ってきたのだと思います。

「もっとしっかりできていれば」

そんなふうに、ご自身を責めないでくださいね。

大切な人があなたを支えようとしてくれたのは、あなたが足りなかったからではなく、それだけ深くつながっていたから。

その疲れは「怠け」ではありません

そして今、感じているその疲れは、決して怠けではありません。

ここまで気を張り続けてきた心と体の反動です。

動いている間は気づくことすらできなかった疲れが、ようやく表に出てきただけなのです。

回復は、気づいたときから

だから今は、「早く元に戻らなきゃ」と急がなくても大丈夫です。

「ああ、こんなに疲れていたんだな」

そう静かに気づけたときから、回復は少しずつ始まっていきます。

温かいお茶でも飲みながら、何もしない時間を過ごしてみてくださいね。

それだけでも、十分な休息です。

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