梅雨の季節が近づくころ、心と体が重くなるとき

6月に入り、梅雨の気配が少しずつ漂ってきました。

暑い日があるかと思えば、雨の日には肌寒さを感じることもあります。

湿度が高く、空気が重たく感じられる日も増えてきています。

特別に大きな出来事があったわけではないのに、なんとなく疲れている。

いつものように動きたいのに、体も心もついてこない。

そんな日があっても、おかしくはありません。

5月から積み重なってきた疲れが、季節の変わり目と重なって、今ごろ表に出てくる。

この時期はそういう時期でもあります。

気候の変化に、心と体がついていかないことがある

梅雨が近づくころは、暑さ、湿度、気圧の変化など、体への負担が重なりやすい季節です。

朝起きても体が重い、やる気が出ない、なんとなく気持ちが沈む、いつもなら流せることが、今日は胸に残ってしまう。

そんなとき、「気持ちを切り替えなきゃ」と自分を急がせたくなるかもしれません。

でも、心と体はいつも同じ調子で動けるわけではありません。

思うように動けない日は、怠けているのではなく、季節の変化に合わせて内側が調整している途中なのです。

比べて苦しくなる気持ちが出てくるとき

疲れているときほど、周りの人の様子がまぶしく見えることがあります。

誰かが楽しそうに過ごしている。

身近な人が前に進んでいる。

そんな場面に触れたとき、自分だけが取り残されているような気がして、胸の奥がチクリと痛むことがあります。

「惨めさ」「悔しさ」「羨ましさ」、そういう気持ちは、なかなか人には言えません。

自分でも見たくなくて、つい奥へしまい込んでしまう。

でも、そうした感情は、責めるために出てきたものではありません。

「本当は悔しかった」「わかってほしかった」。

長い間、置き去りにしてきた本音が、やっと顔を出したのかもしれません。

見たくなかった気持ちに気づくことは、自分を弱くすることではなく、自分を迎えに行くための時間です。

誰かの不機嫌まで背負ってしまうとき

心や体が疲れているときは、人の表情や言葉にも敏感になりやすくなります。

少し冷たい返事やいつもと違う態度。

そうしたものに触れたとき、「私が何かしたのかな」とあとから何度も考えてしまうことがあります。

自分の言動を振り返ることは大切です。

でも、相手の不機嫌や不安まで、すべて自分の責任として抱え込む必要はありません。

人は余裕がなくなると、自分でも気づかないうちに、近くにいる人へその苛立ちを向けてしまうことがあります。

受け取った側が「私が悪かったのかも」と感じてしまっても、それは必ずしも事実ではないのです。

心が大きく揺れたときは、少し時間を置いて「これは本当に私のものだろうか」と見直してみるだけで、抱えていた重さが少し分かれていくことがあります。

紫陽花が色づくように、ゆっくり整っていく

この時期、紫陽花が少しずつ色づいていきます。

一日で急に鮮やかになるのではなく、雨や光を受けながら、静かに色を変えていく。

その姿を見ていると、心も体も、同じようにゆっくり整っていけばいいのだと思えます。

気持ちが重い日があっても、急いでいつもの自分に戻ろうとしなくて大丈夫です。

まずは、今日の状態に気づくことからでいい。

疲れているなら、疲れていると認める。

苦しいなら、苦しい自分を責めない。

誰かの感情を背負いすぎているなら、少しだけ「自分のもの」と「相手のもの」を分けてみる。

ほんの小さなことで構いません。

冷たいものを摂りすぎないようにする。

予定をひとつ軽くする。

早めに休む。

そんな小さな選択が、今の自分を支えます。

心と体が重くなるのは、気合いが足りないからではありません。

積み重なってきた疲れや、季節の変化の中で受け取ってきたものが、静かに表に出てきているだけかもしれません。

紫陽花がゆっくり色づくように、あなたの心と体も、季節に合わせて少しずつ整っていけばいい。

今日のあなたの心にも、少しだけやさしいまなざしが向けられますように。

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